2005 Fiscal Year Annual Research Report
コンクリートの吸引式簡易透気試験法の開発と耐凍害性の評価に関する研究
Project/Area Number |
17560517
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Hachinohe Institute of Technology |
Principal Investigator |
月永 洋一 八戸工業大学, 工学部, 教授 (60124898)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庄谷 征美 八戸工業大学, 工学部, 教授 (80006684)
阿波 稔 八戸工業大学, 工学部, 助教授 (10295959)
|
Keywords | 建築構造・材料 / コンクリート / 凍害 / 透気性 / 劣化診断 |
Research Abstract |
1.研究計画と方法の整理 各検討項目における実験条件の組合せが多くなるため、各実験に必要な供試体数や実験期間を確認するほか、問題点を抽出するなど、詳細な研究計画・方法を立案した。 2.簡易透気試験機の製作 差圧計、デジタル・マルチメーター、吸引鐘、真空ポンプおよびパーソナルコンピューターを連結して簡易透気試験機を製作した。 3.透気性の測定条件および有用性の検討 簡易透気試験による透気性の測定条件と有用性について、以下の4項目を明らかにした。 (1)簡易透気試験は、真空圧力の低下量が10kPa〜75kPaまでの範囲における圧力低下量と圧力低下時間の平方根との直線関係から求まる勾配を簡易透気係数として採用することができる。 (2)吸引鐘外の試験面シール径を240mmとすると試験値の変動係数を小さくすることができる。 (3)簡易透気係数は、水セメント比によるコンクリートの透気性の変化を良好に反映する。 (4)簡易透気係数は、市販化されているトレント透気試験機およびアウトプット室内透気試験機による透気係数と相互に対応関係を示し、その有用性を裏付ける。 4.供試体の暴露試験開始 コンクリート製品の耐凍害性向上に関して実験的検討を行うとともに、寒冷気象下での凍害による透気性の低下を評価することを目的として、各種条件のコンクリート供試体を作製し、八戸市内で暴露試験を開始した。
|
Research Products
(3 results)