2006 Fiscal Year Annual Research Report
建築空間と音楽の深層における構造的共通性に基づく視聴覚環境デザイン手法の研究
Project/Area Number |
17560544
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
藤井 晴行 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (50313341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 聖 東京芸術大学, 美術学部, 助教授 (40323761)
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Keywords | 建築 / 象徴的空間 / 庭園 / 音楽 / 形態生成 / 自動作曲 / 言語 / 構造 |
Research Abstract |
空間と形態を生成する計算機システムを拡張し、建築空間の構成手法や設計操作のモデルを踏まえ,建築空間生成サブシステムを構築した。音楽生成のプロセスのモデルに基づいて開発した自動作曲システムを拡張し,音楽における様々な作曲手法のモデル化を踏まえ,空間構成を考慮した音楽生成サブシステムを構築した.加えて,以下を行った. ◎建築空間-音楽システムの開発 建築空間生成サブシステムと音楽生成サブシステムを連係するための理論的方法を明らかにし,連係システムを構築した。このシステムは建築空間や庭園空間の構成とそれを体験する視線の移動経路に基づいて、当該空間の体験シークエンスのコンピュータ・グラフィクス及び音楽を生成した。 ◎建築空間及び音楽の構成操作における構造的共通性の探究 建築空間-音楽システムの体験を行い、建築空間と音楽の構作における構造的な共通性を抽出した。 1)象徴的空間の代表例である桂離宮庭園の回遊体験を音楽として聴覚化した。 2)桂離宮の景観写真のシーケンス、仮想象徴空間上のウォークスルーのコンピュータ・グラフィクス、生成した音楽を同時に体験し、空間と音楽との対応関係及び共通する構成原理を導出した。 ◎音楽作品の発表 研究成果の表現方法の模索として、古川により、フロリダ州、ハリウッド市にオープンしたミレミアム噴水公園における樹齢400年のバオバブの木を中心としたサウンドインスタレーションがなされた(平成19年3月18日)。研究成果の応用として、37チャンネルの音による空間構造の音楽作品"Poly Reading"がドイツのZKM(center for art and media, Karlsruhe)において発表された(平成18年12月8日)。
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Research Products
(2 results)