2005 Fiscal Year Annual Research Report
地域の活動特性に基づく近隣余暇関連施設計画方法論の構築に関する実証的研究
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17560560
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
川岸 梅和 日本大学, 生産工学部, 教授 (60120416)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北野 幸樹 日本大学, 生産工学部, 助手 (90277393)
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Keywords | 近隣空間 / 余暇活動 / 余暇関連施設 / 施設計画 / 地域施設 / 地域特性 / 時間分布 / 空間分布 |
Research Abstract |
1.はじめに 本研究は、1975、1990、2000、2005年の4時点の経年変化に視座を置き、異なる地域の余暇活動・空間の動向と特性について検証することを目的としている。平成17年度は、大都市圏の計画供給された住宅団地と地方小都市の活動特性について、活動時間量の側面から調査・分析した。 2.余暇活動調査 調査期間は2005年7〜8月であり、調査対象者数は高島平地域:602名、島田地域:666名である。 3.生活空間別余暇活動 活動空間を個室空間、家・庭空間、近隣空間、都市圏、広域圏の5段階に分類し、その傾向を整理する。高島平地域の男性・平日では家・庭空間145分/人、個室空間80分/人、男性・休日では家・庭空間180分/人、近隣空間111分/人の順であり、女性・平日では家・庭空間275分/人、個室空間78分/人、女性・休日では家・庭空間278分/人、個室空間117分/人である。島田地域の男性・平日では家・庭空間133分/人、個室空間49分/人、男性・休日では家・庭空間204分/人、近隣空間154分/人の順であり、女性・平日では家・庭空間200分/人、近隣空間57分/人、女性・休日では家・庭空間229分/人、近隣空間119分/人である。 4.まとめ 1)両地域共に時間的側面からみた主要な余暇活動は「マスメディア」「家族交流」「スポーツ」であり、上位の活動の占める割合は高い傾向がみられる。 2)年齢層別余暇活動時間量は、4時点を通して7〜24歳にて減少、中年齢層・高年齢層で増加傾向がみられる。 3)2005年の時間的側面からみた主要な余暇活動空間は「家・庭空間」であり、両地域、平日・休日共に同様の傾向である。1975年から経年的に比較して「都市圏」「広域圏」での活動は減少傾向、「近隣空間」での活動は増加傾向がみられ、近隣空間は日常的な余暇活動を行う空間として主要な役割を担っていると言えよう。
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Research Products
(2 results)