2005 Fiscal Year Annual Research Report
三次元地理情報による景観認知の可視化モデルを用いた地域計画手法に関する研究
Project/Area Number |
17560561
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
大内 宏友 日本大学, 生産工学部, 教授 (00203711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
糸長 浩司 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (10184706)
松原 三人 日本大学, 生産工学部, 教授 (70130606)
黒岩 孝 日本大学, 生産工学部, 助教授 (60297786)
根來 宏典 日本大学, 生産工学部, 研究員
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Keywords | 可視化 / 環境調和型都市 / 地理情報システム(GIS) / 都市・地域計画 / 認知科学 / 景観 / 3次元 / 環境認知 |
Research Abstract |
本研究は、沿岸域における地域住民に対して環境形成に関するアンケート調査を行い、地域の特徴を明らかにし、その特徴を形成する物理・形態・地形的な要因を探るとともに周辺環境と住民意識の関係性について景観認知の3Dモデルの画像を地理情報システム(GIS)により構築し、分析・考察することで住民意識と生活・生産の要因と物理的地域環境との関係性について明らかにし、地域資源管理型のサステイナブルな地域環境モデルを構築するものである。 平成17年度の研究成果を以下に整理する (1)フラクタル理論の景観認知の応用に関する研究の成果として、3次元陰影画像を用いた可視化モデルの設定とボックスカウンティング法によるフラクタル次元解析など、客観的に応用性の高い手法を構築した。(日本建築学会技術報告集第22号549-552) (2)主として伊豆・房総半島の全沿岸域の物理的構成要素として、道路・河川・建築物・街区・森林等周辺環境と環境心理との関係性について環境認知調査(現地アンケート)を59地域について行った。 (3)また、各地域空間に見られる住民の生活領域の形成と社会システム等の関係に着目し、地域における多様な生産活動との関連性を把握し、人間活動、都市構造、の総合的評価を行った。 (4)伊豆・房総半島の沿岸域における生産・生活の実態圏域を分析し,狭域から広域へとむすびついていく空間の構造を考察した。 さらに、次年度は前年度の成果をもとに、地理情報システム(GIS)の衛星データをもとに、景観認知の3Dモデルの画像を構築し、地域の認知領域の広がりや空間構造の多義性、分かり易さなどに関して、その画像を分析・考察することで水辺・緑地・街の相互の関係性を一体としてとらえ、計画圏域を設定し、その展開を支える構造を解明する予定である。
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Research Products
(7 results)