2006 Fiscal Year Annual Research Report
二溶液モールド法による高規則性微粒子集積体パターンの自己組織化形成
Project/Area Number |
17560595
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) |
Principal Investigator |
増田 佳丈 独立行政法人産業技術総合研究所, 先進製造プロセス研究部門, 研究員 (20324460)
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Keywords | 粒子集積化 / パターニング / コロイド結晶 / フォトニック結晶 / 自己組織化 |
Research Abstract |
粒子球状集積体の作製およびパターニングを実現すると共に、粒子集積化技術、粒子パターン化技術をさらに発展させ、自己組織化単分子膜を用いた粒子膜の液相パターニングや、ナノシート粒子の合成、粒子の形態制御等を実現した。以下に、粒子球状集積体の作製およびパターニングの詳細を記載する。 粒子球状集積体の作製:疎水性OTS-SAM(自己組織化単分子膜)上にSiO_2粒子分散溶液を滴下し、ヘキサン中に浸漬した。水が外相のヘキサン中に溶解することにより、コロイド溶液の液滴を収縮させ、3,5,6,8個といった少ない粒子数の集積体(粒子クラスター)から、数百個、数千個におよぶ粒子数の粒子球状集積体まで作製することに成功した。このプロセスでは、コロイド溶液の形状を疎水性OTS-SAM上で球形に維持したことにより、集積体の形状を球状化することに成功している。 粒子球状集積体のマイクロパターニング:SiO_2粒子分散エタノールを、疎水性領域と親水性領域を有するパターン化SAM上に滴下し、デカリン中に浸漬した。親水性領域に沿ってコロイド溶液のパターンが形成された。エタノールが外相のデカリン中へと溶解することにより、粒子集積体が形成されていき、パターン化SAM上のシラノール基領域中心部分に、ドーム状の粒子集積体が形成された。これにより、パターン化SAMに沿って、粒子球状集積体パターンを形成することに成功した。 本研究では、粒子の自己組織化により高い規則性を持つ粒子集積体を作製するとともに、粒子を自在にパターニングする手法を開発した。これらのプロセスには、自己組織化単分子膜、粒子の集積化、自発的2次元パターン化といった、いくつもの自己組織化プロセスが含まれており、新規性・独自性が高いとともに、次世代に向けて更なる発展が期待される。
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Research Products
(30 results)