2007 Fiscal Year Annual Research Report
マルチスケール材料シミュレーションによるナノ構造高周波セラミックスの電磁特性設計
Project/Area Number |
17560597
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
鶴田 健二 Okayama University, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (00304329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東辻 千枝子 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (20253007)
東辻 浩夫 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (40011671)
岸本 昭 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (30211874)
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Keywords | ナノ材料 / セラミックス / 半導体 / 表面・界面物性 / 低次元電子系 / マルチスケールシミュレーション / 分子動力学 |
Research Abstract |
本研究では、研究代表者・分担者のこれまでの研究成果を活用・発展させ、超高速・大容量通信デバイスに用いられるナノ構造化高周波材料の基礎物性値高精度予測シミュレーション手法を開発し、高周波デバイス用ナノ構造セラミック・半導体材料の電子状態・磁気特性へ与える欠陥・粒界・不純物の効果の解明へ適用する。 最終年度となる本年度は、昨年度までに開発した研究手法を本格的に活用し、本予算で導入した計算資源を活用して、以下の適用研究を行った: 1.ハイブリッド量子/古典分子動力学法によるSi結晶中の点欠陥・転位・粒界における不純物水素の偏析エネルギーならびに拡散の活性化エネルギーの定量的評価を引き続き行った; 2.大規模タイトバインディング分子動力学計算により、ダイヤモンド結晶中ならびに点欠陥・転位中の水素原子拡散過程・活性化エネルギーを定量的に解析した; 4.古典写像法による有限2次元電子系の相関構造とスピン分極率の評価を行い、ナノ構造半導体ヘテロ界面への適用検討を行った; 5.クーロン微結晶系の振動特性に対するスペクトル解析・分子動力学解析を行い、融解現象との対応関係を解析した; 6.新規高周波デバイスへの応用が期待されるメタマテリアルの電磁応答特性に関する時間領域差分法を高度化・並列化し、金属・絶縁体多層構造におけるスパーレンズ効果の発現のシミュレーションに成功した; これらの成果の一部は国内学会、ならびに国際会議International Symposium on Plasticity 2007(Alyeska)およびAPCOM'07-EPMESC XI(京都)での招待講演において発表した。
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Research Products
(7 results)