2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560718
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
大澤 弘敬 Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology, 海洋工学センター, サブリーダー (00371732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 剛 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球深部探査センター, 技術研究主任 (10371733)
居駒 知樹 日本大学, 理工学部, 講師 (50302625)
伊藤 和彰 独立行政法人海洋研究開発機構, 海洋工学センター, 技術研究副主任 (60435774)
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Keywords | 海洋エネルギー / 波エネルギー / 波力発電 / 振動水柱型 / 一次変換 |
Research Abstract |
振動水柱型波力発電装置の発電出力向上のため一次変換効率の向上、平滑化手法の開発を目的として、波と空気室内の振動水柱との共振点を増やすことによる多重共振型波エネルギー吸収機構につき以下の研究を行った。1)波エネルギー賦存量調査のための波浪推算多重共振型空気室を有した波力装置の実際の海域での発電出力を推定するため過去10年間のナゥファス、気象庁のデータを基に日本沿岸周辺部の地域における波浪推算を行い、波エネルギー賦存量を調査した。2)一次変換と二次変換のマッチングを考慮した発電出力の検討多重共振型空気室を有した波力装置の発電出力を推定するため、一次変換装置である多重共振型空気室と、二次変換装置であるタービン・発電機のマッチングを考慮した設計手法を用い、発電出力を検討した。3)最適多重共振型波力発電装置の開発波エネルギー吸収効率の向上が見込まれる多重共振型波力装置の最適化設計を行った。最適化は多重共振部を構成する各空気室の寸法と開口部前面にあるサイドウォールの各寸法(双方の体積容量)が、同じようになる時に一次変換効率が波の周波数に対して従来の単一空気室も出るより大きくなることが判明した。この考えを基に最適な装置を開発するため数タイプの多重共振型波浪発電モデルを用いて検討した。4)数値計算格子ソルバーの開発多重共振型波力装置は複雑な空気室形状にさらにサイドウォール部の形状で構成されており、従来ある数値計算格子ソルバーでは数値計算を実行するための格子を作成することは困難であることが判明した。そこで、多重共振型波力発電装置のサイドウォール部を含めたエネルギー吸収部モデルの数値計算格子を作成することのできる格子ソルバーの開発を行った。
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Research Products
(4 results)