2006 Fiscal Year Annual Research Report
両生類消化管をモデルとした器官再構築機構の形態学的解析
Project/Area Number |
17570051
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
岡 敦子 日本医科大学, 医学部, 教授 (50175254)
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Keywords | 消化管 / 器官再構築 / 組織間相互作用 / 幹細胞 / トランスジェニックカエル / 変態 / 甲状腺ホルモン応答遺伝子 / 器官培養 |
Research Abstract |
アフリカツメガエル(Xenopus laevis)幼生の小腸では、変態期に甲状腺ホルモン(TH)の誘導的作用により、幼生型上皮細胞がアポトーシスにより消失する一方、新たに幹細胞が出現し、この幹細胞から哺乳類類似の成体型上皮が形成されていく。本研究では、ツメガエル小腸を実験モデルとして、陸上脊椎動物共通の器官再生の分子機構を解明することを目指している。本年度は、器官再生における上皮・結合組織相互作用の役割を追究していくために、熱ショック処理によってdpTR(ドミナントポジティブ型TH受容体遺伝子)を発現するように作られたトランスジェニックカエルの小腸を使って、生体外培養が可能かどうかを調べた。dpTR導入カエルの小腸では、in vitroでの熱ショック処理により、THを加えなくても幼生型上皮のアポトーシスや成体型幹細胞の出現が誘導されることを明らかにした。そこで現在、dpTR遺伝子導入カエルと野生型カエルとの間で小腸の上皮・結合組織再結合培養実験を行い、組織特異的に発現したTH応答遺伝子が器官再生にもたらす変化を免疫組織化学的手法により解析中である。また、成体型幹細胞の起源を明らかにしていくために、GFP導入カエルの小腸を使った生体外培養も行い、この小腸ではin vitroで器官再構築の全過程を通じて常に全細胞がGFPを発現し続けていることを確かめた。そこで、GFP導入カエルと野生型カエルとの間で小腸の上皮・結合組織再結合培養実験を行い、幹細胞がどちらの組織に由来するかを現在解析中である。
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Research Products
(3 results)