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2006 Fiscal Year Annual Research Report

MUK-JNK経路による新たな細胞内輸送制御分子機構の解明

Research Project

Project/Area Number 17570146
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

平井 秀一  横浜市立大学, 医学研究科, 準教授 (80228759)

Keywords生体分子 / 脳・神経 / 軸索形成 / 細胞移動 / DLK / JNK
Research Abstract

MUK(DLK)は、主に神経組織に発現しているMAPKKKクラスのタンパク質リン酸化酵素でJNKを活性化する。線虫やショウジョウバエにおいてJNKは神経組織の構築や機能発現に関わっている事が報告されているが、哺乳類の神経においてはアポトーシスヘの関与に関する報告が主で、その他の機能についての報告は極めて少ない。我々はMUK-JNK経路の神経組織発生における役割を明らかにする目的で、MUK遺伝子ノックアウトマウスを作成し、組織/細胞/生化学レベルでの解析を行った。その結果、胚大脳皮質のsubplate近傍でおこる神経細胞移動の加速がMUK遺伝子の欠損もしくはJNK阻害剤処理により鈍ることが明かとなった他、大脳皮質投射神経の軸索形成もMUK遺伝子の欠損により部分的に阻害されることが明らかとなった。これらの結果は、MUK-JNK経路が細胞移動や軸索形成を制御する新たなシグナル伝達因子として位置づけられることを示しており、この分子基盤を明らかにする事は神経細胞分化のメカニズムの理解に大きく貢献することが期待される。一方、細胞移動や軸索形成には細胞内の物質輸送が重要な役割を果たしていると考えられるが、その制御機構については不明な点が多い。そこで我々は現在MUK-JNK経路の足場タンパク質であり、モーター分子であるキネシンと結合する事でも知られるJIPと呼ばれる分子に着目し、この分子を介した細胞内輸送の制御にMUK-JNK経路が関わっている可能性について検討を進めている。これまでに上記分子群の発現ベクターやMUKのRNAi用ベクターを作成すると共に、これらを用いた分子間相互作用の解析等により、MUK-JNKが細胞内輸送の制御に関与する可能性を示す結果を得ている。今後はこれを検証していくと共に、軸索形成や細胞移動との関連性について検討していきたい。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] The c-Jun N-terminal kinase activator dual leucine zipper kinase regulates axon growth and neuronal migration in the developing cerebral cortex.2006

    • Author(s)
      Hirai, S. et al.
    • Journal Title

      J. Neurosci. 26

      Pages: 11992-12002

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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