2005 Fiscal Year Annual Research Report
哺乳類器官のチューブ構造形成におけるタイトジャンクション分子クローディンの役割
Project/Area Number |
17570178
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
檜枝 洋記 大阪大学, 理学研究科, 助手 (30243132)
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Keywords | マウス / 唾液腺 / 管腔形成 / タイトジャンクション / クローディン / 細胞極性 / ヘッジホッグ / 腸内細菌毒素 |
Research Abstract |
マウス胎仔唾液腺をモデル系として、哺乳類器官のチューブ構造形成過程におけるTJ分子の発現パターン、役割、および、分子制御機構について研究を行った。 まず、マウス胎仔唾液腺のチューブ形成過程における主要なタイトジャンクション分子の発現パターンを免疫組織染色により詳細に解析し、ZO-1、オクルーディン、クローディンの順番で発現・集合すること、そして、クローディンの発現は腔形成前に始まることを明らかにした。(論文投稿中) マウス胎仔唾液腺のチューブ形成におけるクローディンの役割を探るために、クローディン阻害ペプチド(C-CPE)の影響を解析した。C-CPE処理唾液腺では、クローディンの発現がほぼ完全に阻害されるが他のタイトジャンクション分子の発現は影響されないこと、そして、チューブ形成および細胞極性の確立が阻害されることを明らかにした。また、培養上皮細胞の腔形成モデルを用いて、腔形成におけるクローディンの機能はバリア機能とは無関係であることを明らかにした。(論文2報準備中) マウス胎仔唾液腺のチューブ形成がSonic hedgehog (Shh)ペプチドによって促進されることを明らかにした。そして、Shhペプチド処理した唾液腺では、タイトジャンクション分子の発現、細胞極性の確立が促進されていることを示した。(A.Hashizume and Y.Hieda. 2006. Biochem Biophys Res Commun. 339:996-1000)
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Research Products
(1 results)