2006 Fiscal Year Annual Research Report
哺乳類器官のチューブ構造形成におけるタイトジャンクション分子クローディンの役割
Project/Area Number |
17570178
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
檜枝 洋記 大阪大学, 理学研究科, 助手 (30243132)
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Keywords | マウス / 唾液腺 / 管控形成 / クイトジャンクション / クローディン / ヘッジホッグ / アピカル / マトリックス |
Research Abstract |
マウス胎仔唾液腺をモデル系として、哺乳類器官のチューブ構造形成について研究を行った。 これまでにマウス胎仔唾液胞のチューブ形成がSonic hedgehog(Shh)ペプチドによって促進されることを明らかにしていたが、Shhの他にIndian hedgehog(Ihh)とDesert hedgehog(Dhh)が発現していることを明らかにした。そして、唾液胞をIhhペプチド存在下で培養した場合、Shhペプチドよりも低濃度でチューブ形成、タイトジャンクション分子の発現、細胞極性の確立が促進されることを見つけた。(論文準備中) マウス胎仔唾液胞では、頂上面および側底面への小脳のターゲティングに関わっているSyntaxin2,3,4の発現がチューブ形成に伴って上昇し、Syntaxin3がタイトジャンクションに、Syntaxin4がアドヘレンスジャンクションに、そてて、Syntaxin2が側底画に局在するようになることを明らかにした。(論文準備中) マウス胎仔唾液胞のチューブ形成過程で、管腔内に繊維状の物質(腔内マトリックス)が蓄積することを見いだし、それがタイトジャンクション分子クローディンの発現を阻害すると、腔内マトリックスの蓄積が抑制されることを示唆するデータを得た。
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