2005 Fiscal Year Annual Research Report
ステロールセンシングドメインを持った蛋白質の発生における機能の解析
Project/Area Number |
17570182
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
中野 芳朗 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30360267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山元 大輔 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (50318812)
梅田 真郷 京都大学, 化学研究所, 教授 (10185069)
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Keywords | ステロールセンシングドメイン / patched / ヘッジホッグ |
Research Abstract |
1)ショウジョウバエのPatched蛋白では、ステロールセンシングドメインに存在するトランスポーター機能として重要と考えられているGxxxD配列が、Patched蛋白の機能に必須であることをショウジョウバエの変異体を用いて明らかにした。又細胞内での機能を探るために変異の入ったPatched蛋白とGFPとの融合遺伝子を作成した。 2)ショウジョウバエのSmoothened蛋白と脊椎動物のSmoothened蛋白との違い明らかにすることを目的として、mouseのsmoothened遺伝子の分離、tagを付けたかたちでの発現ベクターへの導入を行った。 3)ステロールセンシングドメインをもつ新規の遺伝子ptr(Drosophila)、ptchd1、2、3(mouse)を分離した。 4)ptr(Drosophila)の変異体の候補としてP因子の挿入変異株を同定し、semi-lethalである事をみいだした。またptrに対するRNAi系統を使いtub-GAL4を用い発現抑制を行った所、embryogenesisで致死となる事が判明した。 5)ショウジョウバエのPtr蛋白及びDispatched蛋白に対する抗体を作成し、現在検討を行っている。 6)マウスptchd1、2、3、disp1、2の発現様式をRT-PCR法で調べた。ptchd1はbrain、kidney、testis、spleenで、ptchd2はbrain、testisで、ptchd3はtestisで強くほぼ全ての組織での発現がみられた。またdisp2はbrainにおける発現がきわだっていることが判明した。またより詳細な解析をin situ hybridization法を用いて現在行っている。 7)分離したptr及びptchd遺伝子の動態を調べるためGFP, HisTagなどをC末に付けたconstructを作成した。
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Research Products
(5 results)