2006 Fiscal Year Annual Research Report
ステロールセンシングドメインを持った蛋白質の発生における機能の解析
Project/Area Number |
17570182
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Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
中野 芳朗 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30360267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 真郷 京都大学, 化学研究所, 教授 (10185069)
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Keywords | ステロールセンシングドメイン / ptr |
Research Abstract |
1)ステロールセンシングドメインを持ったショウジョウバエの新規遺伝子ptr(CG11212)のC末に対する抗体を作製した。その結果、Ptrは卵形成の初期から発現しstage5まではoocyte特異的な発現をしていること、しかもその蛋白は後極側に局在することが判明した。またsyncytium胚期においては分裂期の中心体に局在が見られる。さらに幼虫期のメスのgonadでも発現が認められた。このことからptr遺伝子の一つの機能は、生殖細胞系の分化維持に関与する可能性が示された。 2)ステロールセンシングドメインを持ったマウスの新規遺伝子ptchd4を分離同定した。cDNAの分離またEST databaseの解析により、ptchd4遺伝子は少なくとも5つのexonからなる遺伝子で最長887アミノ酸から成る12回膜貫通ドメインを持った蛋白をコードしている。蛋白はステロールセンシングドメインとC末にはPSDとの結合配列を持っている。ptchd4蛋白はPtrファミリーの中ではPtchd1蛋白と最も高い相同性を示す(51%)ことが判明した。 3)分離したptchd1,2,3,4遺伝子の発現をより詳細に検討するため、in situ hybridization法を用い発生過程と成体組織における発現解析を行った。ptchd1はE13の小脳原基で、ptchd2はE13では髄脳から脊椎にかけて顕著な発現がみられた。またptchd3はspermatocyte特異的な発現を示した。さらにptchd1,2,3,4遺伝子はいずれも小脳の顆粒層での発現が見られた。 4)Dispatched蛋白に対する抗体を作製した。この抗体とコレステロールによる修飾をうけるヘッジホッグと修飾をうけないヘッジホッグ遺伝子を組み込んだvectorを用い、相互作用を検討している。
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Research Products
(2 results)