2005 Fiscal Year Annual Research Report
酵母相同組換え系を用いたダイズ特定遺伝子破壊系統の作出と逆遺伝学的応用
Project/Area Number |
17580008
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
穴井 豊昭 佐賀大学, 農学部, 助教授 (70261774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永野 幸生 佐賀大学, 総合分析実験センター, 助教授 (00263038)
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Keywords | 育種学 / 遺伝学 / 遺伝子 / ゲノム / 放射線 |
Research Abstract |
(1)ダイズ突然変異系統のDNAおよび種子コレクションの作成については、既に約2万3千のX-線照射により変異を誘発したM2突然変異系統を圃場に展開し、個体別に緑葉からDNAを抽出するとともに種子を回収し、作成したDNAおよび種子のコレクションを凍結保存している。また、現在、最小限のPCR反応で変異集団のスクリーニングを行うため、収集が終了したDNAの一部を用いて三次元プールの作成を進めている。 (2)多検体処理に対応したフレームシフト/ストップ変異検出系の改良については、我々が既に開発しているパン酵母の相同組換え系の改良を進め、フレームシフト/ストップ変異アッセイに適用出来るシステムの構築を進めた。既に、遺伝子破壊系統のスクリーニングのための多検体処理に対応したベクター、菌株および形質転換法等についての条件を最適化している。 (3)標的遺伝子の構造解析と標的部位の決定については、EST塩基配列データベースに登録されているいくつかの標的遺伝子について、突然変異系統の原品種であるBayのゲノムDNAを鋳型としてPCR反応を行い、標的遺伝子のエキソン・イントロン構造を明らかにした。現在、得られた情報を基にして最長のエキソンを標的としたスクリーニング用プライマーの設計を進めている。
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