2006 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム解析に基づくバラ科植物(リンゴ、バラ)の遺伝的多様度と育種
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17580024
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
松本 省吾 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (90241489)
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Keywords | リンゴ / バラ / ゲノム / SSR / S遺伝子 |
Research Abstract |
リンゴ自家・交雑不和合性に関わるS遺伝子解析とリンゴとバラのSSRマーカー解析を行い、下記成果をあげた。 1.PCR-digestion法により前年度に引き続き国内のリンゴ栽培種、栽培種の起源種とされている品種、野生種計30種のS遺伝子型を同定した。2.S遺伝子型を同定した栽培種の内、記載されている両親との間に矛盾を生じた‘Arnold'、‘Aofu4'、‘Ellison's Orange'、‘Fuhong'、‘Fukuura'、‘Jonwin'、‘Langley Pippin'、‘'Mantet'、‘Megumi'x ‘Jonathan'(lwaki)、‘Merton Beauty'、‘Natsunishiki'、‘Prime Gold'、‘Shengli'、‘Spieton'、‘Stumer Pippln'、‘Summerred'、‘Takita'、‘Winston'、‘Wolf River'について、交配試験と後代解析によりS遺伝子型を確飽した。3.前年度に引き続き後代実生のS遺伝子型を解析し、類似性の高いS_3とS_<10>-allele間に認識のゆらぎのないことを確認した。4.花粉親不明種と、両親とも、もしくは両親のいずれかの記載に誤りのあるリンゴ栽培種についてSSRマーカー解析を行い、新たに8種の来歴・系図を明らかにした。5.SSRマーカー解析によリリンゴ赤果肉形質にリンクするマーカーの探索を行った。6.前年度に引き続き現代バラ成立の基となった野生バラおよび野生バラ間の種間交雑種を中心にSSRマーカー解析を行い、種間交雑種の来歴を確認するとともに、遺伝的多様度について明らかにした。
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