2006 Fiscal Year Annual Research Report
園芸廃棄物からの機能性食品素材の開発・製造とその利用
Project/Area Number |
17580030
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
藤田 修二 佐賀大学, 農学部, 教授 (90039339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 信行 佐賀大学, 農学部, 教授 (50173018)
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Keywords | 機能性ポリフェノール / グロロゲン酸類 / 酵素的褐変 / レタス / ニホンナシ / ウンシュウミカン / 摘果幼果 / カット野菜 |
Research Abstract |
1.カットレタス製造粕からの機能性ポリフェノール(PP)の製造 レタスの全PPはニホンナシやウンシュウミカンの摘果幼果の場合と同様に80%エタノールにより効果的に抽出された。レタスの場合は廃棄されている芯の部分にもっとも多くの全PPが含有されていたが、含有量は15mg%とニホンナシ幼果に比べると低かった。また、HPLC分析の結果ではレタスにはクロロゲン酸類はほとんど検出されなかった。しかし、抽出液の酵素的褐変に伴う差スペクトルの変化からクロロゲン酸類の存在が予測されたことから、HPLCの条件等をさらに検討する必要があると考えられる。キャベツについても多最のPPが検出されたので、現在その含量や種類について検討中である。 2.機能性PPの新規食品素材としての利用および健康茶の試作 ニホンナシの摘果幼果には約1.2FW%の全PPが含まれ、その30%がクロロゲン酸類であった。幼果PP抽出液の抗酸化性についてフリーラジカル消去能等、3種類の方法で検討した結果、いずれの場合も抽出液はBHTの2〜3倍の抗酸化能を示した。したがって、摘果幼果は抗酸化剤としての新規機能性PPの供給資材として有望であると考えられた。また、現在、摘果幼果の凍結乾燥品より健康茶を試作しており、その成分の検討や嗜好性などについて検討を行っている。
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