2005 Fiscal Year Annual Research Report
幼若ホルモンレセプター(Met遺伝子産物)の分子解剖と標的遺伝子の探索
Project/Area Number |
17580045
|
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
三浦 健 三重大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60219582)
|
Keywords | 幼若ホルモン / レセプター / 転写因子 / 応答配列 |
Research Abstract |
ショウジョウバエのMet遺伝子産物はそのアミノ酸配列からbHLH-PAS型の転写因子familyに属し、Met自身も幼若ホルモン(JH)依存的な転写因子、すなわちJHレセプターとして機能する可能性を研究代表者は指摘した(Miura et al.,2005, FEBS J)。当該研究では、その可能性を多面的に追求することを目的として立案され、現在進行中である。まず、1)Met遺伝子産物がホモ2量体あるいはヘテロ2量体のどちらを形成して転写因子として機能するのか、2)どのような応答配列に結合するのかをチェックするため、パートナー因子の候補であるTgoのcDNAをショウジョウバエからクローニングし、Met、Tgoの両者のcDNAをin vitroでタンパクに翻訳したところ、両者とも全長のタンパクができていることが確認できた。このタンパク溶液を用いて、ランダムなDNA配列から、Metあるいはそのヘテロ2量体と結合する配列をgel shiftとPCRを繰り返し用いて濃縮する実験が現在進行中である。また、Met遺伝子産物の各機能ドメインを明らかにするため、3'末端からのDeletion setを作成し、そのJH依存的な転写活性化能がどの領域にマップできるかの解析が進行中である。さらに、Metのnull変異体におけるJHシグナリングのredundancyを保証すると予想されるGceのcDNAクローニングも終了し、その解析を培養細胞を用いて進めている。
|