2005 Fiscal Year Annual Research Report
安定同位体比を使った乳牛尿スラリー多施用土壌中での無機態窒素の形態変化機構の解明
Project/Area Number |
17580050
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
溝田 智俊 岩手大学, 農学部, 教授 (10089930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
登尾 浩助 岩手大学, 農学部, 助教授 (60311544)
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Keywords | 尿スラリー / 硝酸化成 / 脱窒 / 黒ボク土 / アンモニアの揮散 / 地下水の硝酸汚染 / 保水性 / 牧草地 |
Research Abstract |
乳牛尿スラリーが定期的に表面散布される圃場について、土壌温度と水分飽和度の時系列変動に注目しながら、尿散布直後の表土中の無機態窒素の形態変化と窒素安定同位体比の変動を調べ、地下水に洗脱された硝酸態窒素の起源につて考察した。その結果、供試した黒ボク土中では、アンモニア態窒素の硝酸への変換、および生成した硝酸態窒素の窒素ガスおよび亜酸化二窒素への変換過程が連動して駆動し、表土で生成した硝酸態窒素の一部は降水に伴って洗脱され、地下水中に流れ込んでいることを明らかにした。
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