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2007 Fiscal Year Annual Research Report

分子生物学的手法による菌類の分生子形成を調節する因子とその多様性解析

Research Project

Project/Area Number 17580074
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

高島 昌子  The Institute of Physical and Chemical Research, 微生物材料開発室, 専任研究員 (20333304)

Keywords酵母 / 分生子 / 射出胞子 / ミトコンドリア
Research Abstract

分生子は無性胞子の一つで、この形成様式は形態学的形質として酵母を含む菌類の属以上の高次分類の指標として用いられている。しかしながら、近年の系統解析の結果から、分生子の中には系統を反映しないものも存在することが示されており、射出胞子もその1つである。本年度はBullera oryzae JCM 5281を用いて射出胞子の形成に関与すると推定される遺伝子の探索を引き続き行った。Suppression subtraction実験のデータから、ミトコンドリア遺伝子が関係していると推定されたため、得られた断片のうち3つの配列の5'及び3'側のシーケンスを決定して、既にゲノム配列が報告されている種のうち系統学的に最も近縁であるCryptococcus neoformansのミトコンドリアの配列と比較した。その結果、得られた断片の1つはNADH dehydrogenase subunit 5の一部と推定した。ミトコンドリア遺伝子とは別に、サビキンCronartium quercuumの担子胞子の発芽に関わる遺伝子としてデータベースに登録されている配列に類似した遺伝子断片も得られた。
Cryptococcus neoformansのゲノムにはこれらの配列に類似したものが得られなかったため、本酵母に特異的なものではないかと推定している。また、形態形成の過程でのミトコンドリアの量的な変動があるかどうかを調べるため、蛍光顕微鏡による観察実験を行ったところ、ミトコンドリアは細胞表面に集まる傾向があることが示唆された。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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