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2005 Fiscal Year Annual Research Report

食品成分による血漿ホモシステイン濃度の制御に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17580108
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

杉山 公男  静岡大学, 農学部, 教授 (00126781)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森田 達也  静岡大学, 農学部, 助教授 (90332692)
Keywordsホモシステイン / 動脈硬化 / アミノ酸 / タンパク質 / コリン / エリタデニン / シイタケ / ラット
Research Abstract

血漿ホモシステイン濃度の上昇は動脈硬化の危険因子として知られている。本年度はどのような食品成分が血漿ホモシステイン濃度の上昇を抑制しうるのかについて検討を行い、以下のような知見を得た。
(1)メチオニン誘導性のラット高ホモシステイン血症モデルを用い、各種アミノ酸の効果を検討した。その結果、グリシンとセリンが強い抑制効果を有することを認めた。これらのアミノ酸はメチオニンからシスタチオニン合成を促進することにより血漿ホモシステイン濃度の上昇を抑制すると考えられた。
(2)血漿ホモシステイン濃度に及ぼす食餌タンパク質の影響について検討し、メチオニン誘導性の高ホモシステイン血症は大豆タンパク質や小麦グルテンのような植物性タンパク質の摂取で抑制できることが分かった。これらのタンパク質は肝臓のセリン濃度の上昇を介して抑制効果を発揮するものと考えられた。
(3)コリンはビタミン様物質であるが、ホモシステイン代謝に関与するベタインの前駆体でもある。そこで、血漿ホモシステイン濃度に及ぼすコリン欠乏ならびにコリン投与の影響を検討し、コリン欠乏は血漿ホモシステイン濃度を顕著に上昇させること、また、コリンの比較的多量投与は高ホモシステイン血症を抑制しうることを明確にした。
(4)シイタケに含まれるエリタデニンはメチオニン代謝に関与するので、血漿ホモシステイン濃度にも影響を及ぼしうると推定される。そこで、メチオニン誘導性のラット高ホモシステイン血症モデルを用い、エリタデニンとシイタケの効果を検討し、エリタデニンあるいはシイタケをラットに投与すると血漿ホモシステイン濃度の上昇が抑制されることを明らかにした。
これらの知見に基づき、さらに詳しい検討と解析を続行中である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Book (1 results)

  • [Book] キノコの生理活性と機能(分担執筆)2005

    • Author(s)
      杉山公男
    • Total Pages
      19
    • Publisher
      シーエムシー出版

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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