2006 Fiscal Year Annual Research Report
タウリンを新規適合溶質として利用した耐凍性植物の作出
Project/Area Number |
17580113
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Research Institution | KYUSHU UNIVERCITY |
Principal Investigator |
本城 賢一 九州大学, 大学院農学研究院, 教授 (00264101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 敬久 九州大学, 大学院農学研究科院, 教授 (70190816)
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Keywords | 耐凍性 / タウリン / システインジオキシゲナーゼ / システインスリフィン酸デカルボキシラーゼ / トランスジェニック植物 / 酵母 / 適合溶質 |
Research Abstract |
本年度は下記の3項目について研究を行った. (1)酵母におけるタウリン合成の律速酵素(cdoおよびcsd)遺伝子群の融合発現によるタウリン高蓄積酵母の作出 タウリンの蓄積量を上げるために高等植物に遺伝子を導入する前の予備実験として,酵母を用いてスペーサーを介した融合遺伝子発現を試みた。その結果,CDO-CSD融合蛋白質をWestern blottingにより確認した。また,本酵素発現によりタウリン(25μmol/g dry-weight)およびその前駆体であるヒポタウリン(41μmol/g dry-weight)の蓄積が確認された。融合蛋白質発現により,タウリンの蓄積量の向上は確認できなかったが,ヒポタウリンの蓄積量の向上が認められた。 (2)タウリン高蓄積酵母の耐凍性および酸化ストレス耐性の評価 上記(1)により作出したタウリン高蓄積酵母の耐凍性および酸化ストレス耐性の評価を行った.耐凍性は-20℃,24時間凍結前後のコロニーカウントによる生残率の測定,酸化ストレス耐性の評価については0.2%H_2O_2,0〜3時間処理前後のコロニーカウントによる生残率の測定によって行った。コントロール株と比較し,有意差は認められなかったが,タウリン蓄積による耐凍性向上が認められた。酸化ストレス耐性にはコントロール株と比較し,耐性向上が認められた。この結果により,タウリンが耐凍性向上に寄与し,その中間代謝物であるヒポタウリンが酸化ストレス耐性に寄与することが明らかになった。 (3)タウリン合成酵素融合遺伝子導入によるトランスジェニック植物の作出 タウリン合成酵素をコードする遺伝子二種類(cdo遺伝子,csd遺伝子)を融合遺伝子として発現するコンストラクトを作製した。
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Research Products
(1 results)