2006 Fiscal Year Annual Research Report
野菜に含まれる創傷治癒成分・リゾホスファチジン酸による消化管組織修復
Project/Area Number |
17580120
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Research Institution | Fukuyama University |
Principal Investigator |
里内 清 福山大学, 生命工学部, 教授 (50098125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 保 福山大学, 生命工学部, 助教授 (90258301)
平野 薫 福山大学, 生命工学部, 助手 (90299305)
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Keywords | 生体分子 / 生理活性 / 食品 / 栄養学 / 農林水産物 |
Research Abstract |
リゾホスファチジン酸は血液や唾液などの体液に存在するリゾ型リン脂質メディエーターで、細胞増殖活性を有し創傷治癒ホルモンとして機能すると考えられている。 昨年に引き続き生キャベツの摂取に伴うリゾホスファチジン酸の生成および消化管内での粘膜修復の可能性について検討していく中で、慢性胃炎や神経性胃炎に効能を示す漢方胃腸薬、安中散に多量のリゾホスファチジン酸が存在するが、消化不良による食欲不振に処方される平胃散にはリゾホスファチジン酸が殆ど検出されないという興味深い結果を得た。このことはリゾホスファチジン酸の消化管潰瘍に対する治癒効果を間接的ではあるが支持するものである。 さらにin vitroにおける創傷治癒試験法の確立のため、Swiss 3T3繊維芽細胞を用いる方法を検討した。すなわちSwiss 3T3繊維芽細胞を爪楊枝で円形に剥がし取り、この部分に種々の細胞増殖因子を加え経時的に顕微鏡で観察し、そのデータをNIH Image画像解析ソフトで面積測定するものである。この試験法においてリゾホスファチジン酸は創傷治癒活性を示すこと、またリゾホスファチジン酸の受容体拮抗剤、Ki16425はリゾホスファチジン酸による創傷治癒活性を抑えることより本法の有効性を確認した。さらに本法を用いて生キャベツの脂質抽出液は少量で創傷治癒活性を示すことを明らかにした。
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Research Products
(1 results)