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2006 Fiscal Year Annual Research Report

天然型ラッカーゼメディエーターの検索とグリーンケミストリーへの利用

Research Project

Project/Area Number 17580139
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

河合 真吾  静岡大学, 農学部, 助教授 (70192549)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平井 浩文  静岡大学, 農学部, 助教授 (70322138)
Keywordsラッカーゼ / メディエーター / リグニン / アントラセン / 白色腐朽菌 / バイオレメディエーション
Research Abstract

昨年度、アントラセンを指標としたアッセイ系がラッカーゼメディエーター検索に有力であることを報告したことを受けて、本年度はそのアッセイ法を用い、白色腐朽菌であるカワラタケからのラッカーゼメディエーターを検索することを目的とした。
メディエーター候補としては、カワラタケ菌体の水抽出物(F)と、ラッカーゼ調製時菌体外培養液の限外ろ液(分画分子量10,000)濃縮物(B)を用いた。ラッカーゼは部分精製したものを使用した。
その結果、ラッカーゼ単独では分解されないアントラセンが、これら抽出物の添加により分解され(分解率F:10.3%,B:15.9%)、両フラクションにメディエーター存在の可能性が示唆された。また、界面活性剤Tween80の添加によりアントラセン分解がさらに促進された(分解率F:67.3%,B:75.5%)。Tween80は分子中に不飽和脂肪酸部分を有し、これがラッカーゼメディエーターとして働き相乗的に分解を促進していることが示された。
両抽出物はヘキサンおよび酢酸エチルで抽出し活性成分の分画を試みた。抽出物に対するヘキサン可溶部はそれぞれF-Hex:0.2%、B-Hex:0.2%、酢酸エチル可溶部はF-EtOAc:1.2%、B-EtOAc:0.4%と極めて微量であった。各フラクションのアントラセン分解率を測定した結果、ラッカーゼメディエーターであるHBTの分解率97.3%には及ばないものの、F-Hex、F-EtOAcが共に70.0%、B-EtOAcが75.6%の分解率を示した。この結果は、これらフラクション中にメディエーターが存在することを示しているが、前述のように回収量が少なくこれ以上分画・構造決定することが困難であった。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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