2006 Fiscal Year Annual Research Report
カーブ挽き高歩留りチェーンソーガイド挽き製材システムの開発
Project/Area Number |
17580141
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
横地 秀行 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 助教授 (60124723)
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Keywords | 製材 / 切削 / 乾燥 / 歩留り / 収縮 / 繊維走行 / チェーンソー / 切削抵抗 |
Research Abstract |
木材の加工利用では、高含水率の原木、生材丸太を帯のこ製材し、挽き板を製造する。挽き板は気乾含水率まで乾燥させると、木取り部の収縮異方性により、挽き材は幅方向に湾曲したカップ反り変形が生起する。平滑な板材が得るためには、カップ反りの矢高に相当する厚さをむら取りしなければならない。むら取りの加工除去量を極度に小さくさせ、歩留りを向上させることを目標にして、乾燥後の収縮形状変化を見越したカープ挽き高歩留りチェーンソーガイド挽き製材システムの開発を目指す。 カープ挽き切削に関する基礎的切削性能資料を得ることを目的に、単一平刃で、切込み量(切屑厚さ)を切削条件にとり、ヒノキ材の繊維走行に沿って刃が移動する繊維追従平削り切削実験を行い、切削抵抗、加工誤差を調べた。切込み量0.1mmから0.5mmまでは流れ型切屑が生成し、切削抵抗は切込み量に比例した。切込み量0.6mmから1.0mmまでは折れ型切屑が生成し、切削抵抗は切込み量に比例せずほぼ一定となった。切込み量0.1mmから0.5mmまでは加工誤差が小さく、切込み量0.6mmから加工誤差が増大した。カーブ挽き切削でのチェーン歯の最大切込み量は0.5mm以下とすることとした。チェーンソーのガイドを曲率半径500mmのカーブを付けた切削装置を組み立て、スギ丸太をカーブ挽き実験を行い、カップ上の挽き板を乾燥させ、ある程度平板化することができた。
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