2006 Fiscal Year Annual Research Report
ファーミング・システムと食料安全保障からみた農業の多面的機能の数量的経済学的研究
Project/Area Number |
17580199
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
亀山 宏 香川大学, 農学部, 助教授 (70177608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 正一 九州大学, 農学研究院, 教授 (30222425)
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Keywords | バイオエコノミクス / ファーミングシステム / 農業の多面的役割 / 食糧安全保障 / アグリツーリズム / 一般均衡モデル / 数量的研究 / 農業セクターモデル |
Research Abstract |
フィリピン:マニラ近郊,西部ビサヤ諸島、にてアグリ・ツーリズムの観点から訪問者に調査を実施し、トラベル費用法などを用いて当該サイトを維持することの経済便益を再度評価しつつある。 タイ:FTA(自由貿易協定)がもたらす国内・周辺諸国の産業構造に及ぼす影響について、GTAP(Global Trade Analysis Project)モデルが用いている輸入関税の削減を現実的ではないと批判されているため、非関税障壁(NTB:(Non-Trade Barrier)の文献収集と数量化の研究を整理している。 ベトナム:国境沿い地域の世界遺産の棚田地域のアグリ・ツーリズムの観点から訪問者に調査を実施したデータをもとに、Mixed Logit Model, Latent Class Modelなどによる経済便益を評価した。 アフリカ北部・東部地域の諸国、によるFTA(自由貿易地域)が形成された場合の経済的な影響をGTAP(Global Trade Analysis Project)モデルを用いて分析した。EUにおける一方的な輸入関税の削減がなされることによる貿易と経済発展への貢献について検討した。さらに、先進国からの経済援助が純輸出の増加と国内の経済発展への貢献について分析しつつある。 カンボジアについては、ベトナムとの国境の国立公園での世界野生生物基金(WWF : World Wildlife Fund)を訪問し、グリーンツーリズム、生態保全活動の実態を調査した。また、選択型コンジョイント調査票による調査を行い、分析を進めている。 ワーゲニンゲン大学にてのBioeconomic Model(農家家計モデルと窒素循環モデル)について関連文献を整理して、持続的農業と土地利用に関する学部学生むけの教科書を分担執筆した。
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