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2005 Fiscal Year Annual Research Report

アンジオテンシン受容体の新しい作用発現機構と病態生理的役割の解明

Research Project

Project/Area Number 17590052
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

吉田 真  東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (90201011)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中畑 則道  東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (60045804)
Keywordsアンジオテンシン / 薬理学 / 生理学
Research Abstract

まず、アンジオテンシンType2(AT2)受容体安定発現株を作成するために、ラットAT2受容体のcDNAをRT-PCR法を用いて作成・増幅し、pcDNA 3.1(+)プラスミドおよびpCAGGSプラスミドに組み込んだ。これらのプラスミドをリポソーム法によりイヌ腎由来MDCK II細胞もしくはラット副腎髄質由来PC12細胞にトランスフェクションした。また、ラットAT1A受容体を組み込んだプラスミドも作製した。こうして得た受容体一過性発現細胞もしくは安定発現細胞を用いて以下の研究を行った。
AT2受容体安定発現MDCK II細胞を用いた研究では、AT2受容体の連関するGタンパク質を検討した。この細胞はAng IIにより刺激を行ってもイノシトールリン脂質の代謝回転は亢進せず、細胞内cAMP濃度も上昇しなかった。しかし、forskolin刺激によるcAMP濃度の上昇を用量依存的に抑制し、その抑制はAT2受容体拮抗薬あるいは百日咳毒素の前処置により解除されたことから、AT2受容体がGiタンパク質と連関してcAMP濃度を低下させたと考えられた。また、このMDCK II細胞をAng IIで刺激するとExtracellular signal-regulated kinase(ERK)1/2のリン酸化の亢進が観察された。一方、PC12細胞に一過性にAT1A受容体を発現させてAng II刺激を行うと、AT2受容体のmRNAレベルおよび受容体タンパク質量が低下した。今後、これらのAT2受容体の機能およびAT1受容体との相互作用が生体で病態時においてどのような役割を果たしているかを検討して行く予定である。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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