2005 Fiscal Year Annual Research Report
PEDFの神経保護作用の解析、及びその臨床応用のための基礎的検討
Project/Area Number |
17590068
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
矢部 武士 北里大学, 北里生命科学研究所, 専任講師 (40239835)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 陽城 北里大学, 北里生命科学研究所, 教授 (60096691)
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Keywords | PEDF / アストロサイト / マイクログリア / 神経保護作用 / 神経細胞死 |
Research Abstract |
A.培養細胞を用いた解析 (1)PEDFの神経保護作用の解析 PEDFを作用させた細胞で、NF-κBやCREBの活性化が生じていることを明らかとするとともに、dominant negative変異体を用いた解析から、PEDFによる神経保護効果や抗アポトーシス遺伝子の誘導にNF-κBやCREBの活性化が関与することを明らかとした。 (2)培養グリア細胞に対するPEDFの作用 PEDFを作用させたアストロサイトやマイクログリアで種々のサイトカイン(IL-1β,IL-6,TNFなど)の発現が誘導されていることを明らかとし、PEDFが神経細胞に対してだけでなく、グリア系細胞にも作用し、脳内免疫は脳の調節にも関与する可能性を推定した。またdominant negative変異体を用いた解析から、PEDFによるサイトカインの誘導にNF-κBやCREBの活性化が関与することを明らかとした。 (3)PEDF遺伝子のプロモーター領域を組み込んだレポータープラスミドを構築し、PEDF産生促進作用を有する薬物を探索するためのスクリーニング系を構築した。 B.In vivoでの検討 アデノウイルスにPEDF遺伝子を組み込んだ哺乳動物でのPEDF過剰発現系を構築した。アデノウイルスベクターによるPEDFの供給により、ハンチントン舞踏病モデル動物における線条体神経細胞死が強く抑制されることを明らかとした。またハンチントン舞踏病モデルラットで認められるアストロサイトやマイクログリアの異常な活性化は、PEDFを過剰発現させた動物では観察されなかった。
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Research Products
(5 results)