2006 Fiscal Year Annual Research Report
免疫系細胞に発現する脂肪酸結合タンパク分子の生体内機能と作用機序の解明
Project/Area Number |
17590145
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
大和田 祐二 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20292211)
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Keywords | マウス / リンパ球 / 樹状細胞 / サイトカイン / マクロファージ / 脂肪酸 / リボポリサッカライド / 肥満細胞 |
Research Abstract |
これまで申請者が蓄積したFABP分子の免疫系細胞における組織発現解析結果に基づき、免疫細胞(樹状細胞・マクロファージ・リンパ球など)、に発現するFABP分子が、いかなる機序で脂肪酸の免疫応答制御に関わるのかを生体・細胞レベルで明確にすることを目的とした。具体的には、マクロファージや樹状細胞に発現するFABP分子の機能について遺伝子ノックアウトマウスを用いた解析を施行し、以下の結果を得た。 1.E-FABPが樹状細胞からのIL-12産生制御に関わること(BBRC2006)。 2.E-FABPが肥満細胞のLPS応答性のTNFa産生制御に関わること(投稿中)。 3.E-FABPとA-FABPが閉鎖卵胞の顯粒細胞や集積するマクロファージに特異的発現を示すこと(J Mol Histol,2006)。 4.A-FABPがリンパ球のステロイド応答性細胞死過程で発現増強を示すこと(Mol Cell Biochem印刷中)。 これらの結果から、多様なFABP分子が、樹状細胞やマクロファージ、リンパ球のサイトカイン産生や細胞死の過程に関与し、免疫系細胞の機能を調節していることが明らかになった。
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Research Products
(7 results)