2005 Fiscal Year Annual Research Report
手根伸筋群および屈筋群の活動に関する機能解剖学的研究
Project/Area Number |
17590146
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
内藤 輝 山形大学, 医学部, 教授 (90188855)
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Keywords | 手根伸・屈筋群 / 筋電図 / 神経筋電気刺激 / 静的(等尺性)収縮 / 動的(等張性)収縮 / 力 / 運動 |
Research Abstract |
ヒト肢筋、特に手根伸筋群(長および短橈側手根伸筋:ECRL、FCRB、尺手根伸筋:ECU)と屈筋群(橈側および尺側手根屈筋:FCR、FCU)の活動を調べるために、手根の静的運動(等尺性収縮)における力の方向と強さを計測するシステムと動的運動(等張性収縮)における関節角度変化(屈曲・伸展、内転・外転)を計測するシステムを試作し、各筋の神経筋電気刺激(ENS)で誘発される運動と力の解析、筋電図(EMG)による各筋の収縮の解析の実験を行いながら、改良を進めているところである。 平成17年度の研究では、4名の健常者に対する解析から、手根の運動については、ECRLは伸展と外転、ECRBは伸展、ECUは内転、FCRは屈曲と内転で活動し、他にECRLとFCRはそれぞれ前腕の回外と回内運動で活動する傾向のみられることを明らかにした。 平成18年度以降の研究では、計測システムの改良、例えば、リアルタイムで力や運動をリサージュ表示(内転・外転方向をX軸、屈曲・伸展方向をY軸として平面上に軌跡で表示)し、それに一致して筋電図積分値の振幅の表示渉できるようにするなどして、より精度の高い実験を行い、説得力のある結果が提示できるようにする予定である。 なお、これまでの研究を通してギガテックス社(古川市)と共同で開発してきた、デジタルビデオ(30コマ/秒)2台の画像と音声をIEEE1394、32cbのアナログまたはデジタル信号(16chで6.2kHz、32chで3.1kHzまで対応)をそれぞれA/DコンバータとRS232Cからパソコンに入力し記録するシステムが完成し、発売されることになった(製品名:The Teraview)。今後は、このシステムにリサージュ表示等の機能を付加し、実験を進めていく予定である。
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