2006 Fiscal Year Annual Research Report
手根伸筋群および屈筋群の活動に関する機能解剖学的研究
Project/Area Number |
17590146
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
内藤 輝 山形大学, 医学部, 教授 (90188855)
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Keywords | 手根伸筋群 / 神経筋電気刺激 / 運動 / 力 / リサジュー表示 |
Research Abstract |
平成18年度の研究では、手根伸筋群(長・短橈側および尺側手根伸筋:ECRL-B、ECU)に対する神経筋電気刺激(ENS)により誘発される手根の運動と力を調べた。 <方法>健常者15名(男性、20-43歳)を対象に、前腕回内、中間、回外位で、個々の筋のENSにより発現する手根の運動の方向と可動域および力の方向と大きさを計測した。方向は外転、伸展、内転、屈曲をそれぞれ0°(360°)、90°、180°、270°とした。 <結果と考察>15名中10名で全ての計測ができた。以下の数値は10名の平均値である。 回内、中間、回外位のそれぞれで、運動では、ECRLのENSで61.0°、64.3°、45.4°、ECRBで86.0°、82.7°、67.0°、ECUで203.4°、167.5°、117.6°の方向に最大可動域までの運動が誘発された。力では、ECRLで53.1°の方向に1.83Nmの大きさ、33.0°に1.65Nm、31.4°に1.68Nm、ECRBで79.7°に1.80Nm、63.9°に1.66Nm、73.8°に1.53Nm、ECUで184.6°に1.47Nm、151.8°に1.44Nm、146.2°に1.24Nmの力が誘発された。以上、ECRLは手根の伸展と外転、ECRBは外転より伸展、ECUは伸展より内転に作用することが示された。 <その他>この研究で、手根に発生する力の方向と大きさを自動的に計測・表示・記録する装置を開発した。また、ギガテックス社(大崎市)と共同で、運動および力をパソコンディスプレイ上に軌跡として表示するソフト(二次元リサジュー表示プログラム)を開発し販売を始めた。
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Research Products
(4 results)