2005 Fiscal Year Annual Research Report
肥満を引き起こす遺伝子破壊マウスにおける中枢領域の発生異常の解析
Project/Area Number |
17590168
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
池田 やよい 横浜市立大学, 医学部, 準教授 (00202903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 正明 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (20193211)
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Keywords | 核内受容体 / 視床下部腹内側核 / SF-1 / 肥満 / 中枢 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
【平成17年度に行った研究の概要】 1.ノックアウトマウスの脳試料作成 海外研究協力者のK.パーカー氏より新たにノックアウトマウスの提供を受け、解析に必要な固定、パラフィン包埋を行い、試料を作製した。 2.フェノタイプの確認 HE染色とSF-1の抗体を用いた免疫染色により視床下部腹内側核の構造とSF-1の発現の有無を確認した。 3.関連因子発現の解析 肥満、情動、性分化に関わる因子について、免疫組織化学法とin situハイブリダイゼーション法を用いて視床下部腹内側核における発現変化を調べた。 4.発生過程の解析 胎生期、および生後発生の各段階のノックアウトマウスの提供を受け、解析試料の作成を行った。 【結果】 1.ノックアウトマウスでは、視床下部腹内側核の構造異常とSF-1の発現低下を認め、フェノタイプを確認した。 2.肥満、情動に関連する因子として脳由来成長因子(BDNF)、レプチンレセプター、メラノコルチン3レセプター、タビー、コルチコトロピンレセプター、セレベリンの各抗体を用いた免疫組織化学法、或いは35Sでラベルしたプローブを用いたin situハイブリダイゼーション法を行った結果、BDNF、レプチンレセプター、タビー、コルチコトロピンレセプター、セレベリンのそれおぞれについてタンパクレベルまたは遺伝子レベルでの発現が、ノックアウトマウスの視床下部腹内側核において低下していることが明らかとなった。また、性分化に関連するエストロゲンレセプターαの発現も低下していることが明らかとなった。 3.発生過程においては、胎生13日からすでにSF-1の発現細胞の減少が視床下部腹内側核で起こっていることが明らかとなった。また、3.で調べた因子のいくつかについても、生後発生の段階で発現の低下の起こっていることが明らかとなった。
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Research Products
(2 results)