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2006 Fiscal Year Annual Research Report

脊髄神経と副神経の運動ニューロン軸索伸長と僧帽筋二重支配機構の解明

Research Project

Project/Area Number 17590171
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

燕 軍  岩手医科大学, 医学部, 助手 (20316350)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 相澤 幸夫  岩手医科大学, 医学部, 講師 (90095258)
磯貝 純夫  岩手医科大学, 医学部, 講師 (60212966)
人見 次郎  岩手医科大学, 医学部, 教授 (00218728)
Keywords副神経核 / 僧帽筋 / 二重神経支配 / γ運動ニューロン / α運動ニューロン / 筋紡錘 / 運動終板 / 蛍光神経標識
Research Abstract

電気生理、degeneration、denervation、HRP或いは臨床観察などの方法により、僧帽筋の運動支配が副神経と頚神経前枝の二重支配であることが明らかにされてきた。しかし、頚神経前枝を通って僧帽筋を支配する運動ニューロンの前角の局在と末梢の筋内分布に関してはまだ不明である。我々は、実験動物(ラット)を利用しニューロンの逆行性標識に信頼性の高い蛍光色素DiIとDiOを用いて、副神経の運動ニューロンの分布を調べ、3D再構築法を加えて立体的にこのニューロングループの脊髄内局在を観察した。さらに、蛍光色素DiIと組織化学染色法で頚神経前枝と副神経との交通枝を経由して僧帽筋に分布する神経線維の筋内分布領域も調べた。結果、僧帽筋を支配する線維の運動ニューロンは、副神経根を経由するものと頚神経前根を経由する二種類のニューロンが脊髄前角の同じ領域に存在しているけれども、主には背側に向かって走行し脊髄の背外側から出る軸索と、腹側に向かい脊髄を出るものがあることを初めて明らかにした。さらに、同じ領域に局在している、副神経根を経由する線維は主にαニューロンで、頚神経前根を経由する線維は主にγニューロンであることも明らかにした。一方、頚神経由来する線維の末梢の筋内分布を調べた結果、筋紡錘に分布する線維が多数認められ、また運動終板に分布する少数の線維も認められ、γ運動線維とα運動線維と判断できた。これらの実験により、僧帽筋を支配する運動ニューロンの脊髄前角における局在領域とニューロンの種類は、筋内の分布様式と一致し、僧帽筋の二重神経支配の仕組みが明らかとなった。一方、副神経核のニューロンは同じ領域に局在しているにもかかわらず、軸索の伸長が背腹両方向であることについて、ラット胚を用いて解析も進めている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Localization of motoneurons the extend axons through the ventral rami of cervical nerves to innervate the trapezius muscle : A study using fluorescent dyes and 3D reconstruction method2007

    • Author(s)
      Jun Y, Yukio A, Jiro H
    • Journal Title

      Clinical Anatomy 20

      Pages: 41-47

  • [Journal Article] Analysis of motor fibers in the communicating branch between the cervical nerves and the spinal accessory nerve to innervate trapezius in the rat2006

    • Author(s)
      Jun Y, Jiro H
    • Journal Title

      Okajimas Folia Anatomica Japonica 83(3)

      Pages: 77-84

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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