2005 Fiscal Year Annual Research Report
エストロジェン感受性細胞の増殖調節における転写因子CREBのはたす役割
Project/Area Number |
17590198
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
有田 順 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (80128587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 真帆 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助手 (80362086)
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Keywords | エストロジェン / 細胞増殖 / 下垂体前葉 / CREB |
Research Abstract |
1 CREBのdominant negative mutantであるMCREBを発現するadenovirus vector Ad-TRE/MCREB.Tagを作成した。このvectorを下垂体前葉初代培養細胞に感染させた後、抗Tag抗体および抗CREB抗体を用いた免疫染色によってMCREB蛋白の発現を形態学的に確認した。また、Ad-CRE/LucとAd-TRE/MCREB.Tagを重感染させた細胞を用いてforskolinによるCRE活性促進がMCREBによって抑制されることを確認し、この抑制の至適感染濃度が2MOIであることを明らかにした。 2 negative controlのAd-TRE/bgalの感染ではforskolinによるプロラクチン産生細胞の増殖は影響を受けなかったが、Ad-TRE/MCREB.Tagの感染によるMCREB発現によってforskolinによる増殖は完全に抑制された。 3 cyclic AMP/protein kinase A系とは異なる細胞情報伝達系によって伝達されるmitogenであるinsulin-like growth factor-1(IGF-1)の作用に関するCREBの関与も調べた。MCREB発現はIGF-1によるプロラクチン産生細胞の増殖を一部抑制した。 4 プロラクチンプロモーター活性もcyclic AMPによって促進されるので、Ad-Prl/LucとAd-TRE/MCREB.Tagを重感染させた細胞を用いてforskolinによるプロラクチンプロモーター活性促進へのCREBの関与を調べた。Ad-TRE/bgalの感染ではforskolinによるプロラクチンプロモーター活性の上昇は影響を受けなかったが、Ad-TRE/MCREB.Tagの感染によるMCREB発現はforskolinによる活性上昇を一部抑制した。
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Research Products
(1 results)