2006 Fiscal Year Annual Research Report
エストロジェン感受性細胞の増殖調節における転写因子CREBのはたす役割
Project/Area Number |
17590198
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
有田 順 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 教授 (80128587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 真帆 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 助手 (80362086)
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Keywords | エストロジェン / 細胞増殖 / 下垂体前葉 / CREB |
Research Abstract |
エストロジェン感受性細胞であるプロラクチン産生細胞において、エストロジェンによってcychc AMP response element-binding protein(CREB)が活性化されるかに関して、さらにプロラクチン遺伝子の発現調節に関与するかに関して調べた。 1 17β-estradiol、vehicleあるいはcAMP増加剤であるforskolinを投与した培養下垂体細胞を、リン酸化CREB(pCREB)を認識する抗体およびプロラクチン抗体を用いて2重免疫染色した。positive controlであるforskolinによって投与3、24時間後にはpCREB陽性プロラクチン細胞の割合は著明に増加したが、estradiol投与では3および24時間後においても変化が認められなかった。CRE-luciferase遺伝子を持つadenovirus vectorを感染させた細胞においてCRE転写活性を測定すると、pCREB陽性プロラクチン細胞の割合の結果と同様に、forskolin投与によってCRE活性が増加し、estradiol投与では3時間後には変化がなかったが、24時間後にはわずかに増加した。 2 プロラクチンプロモーター-luciferase遺伝子を持つadenovirus vectorを感染させることによってプロラクチンプロモーター活性を測定すると、fbrskolinあるいはestradiolの単独投与はプロラクチンプロモーター活性を増加させ、その併用投与はさらにプロモーター活性を増強させた。CREBのdominant negative mutantであるMCREBを発現するadenovirus vectorを感染させた下垂体細胞では、基礎およびforskolinによるプロラクチンプロモーター活性が著明に抑制されていた。
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Research Products
(4 results)