2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17590213
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小倉 武彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (00292673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 晴昭 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (60113594)
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Keywords | T細胞 / 細胞容積 / イオンチャネル / ClC-3 |
Research Abstract |
1.Jurkat細胞に発現しているチャネル・トランスポーターを、RT-PCR法により調べた。外向き整流性を示す電位依存性Cl-チャネルではClC-3A、ClC-3B、ClC-5が、TRPチャネルではTRPC1、TRPC3、TRPC4が、水チャネルではAQP3が発現していた。また、Na^+/H^+交換系ではNHE-1が発現していた。ヒトT細胞では、ClC-3A、ClC-3B、ClC-4、ClC-5とAQP1、AQP3、AQP8の発現が確認された。2.T-RExシステムを用いて、ClC-3A、ClC-3B、あるいはAQP1の過剰発現を誘導可能なJurkat細胞株を樹立した。3.細胞を40%低浸透圧液に曝した際のRVD (regulatory volume decrease)は、対照と比較してClC-3A、ClC-3B、あるいはAQP1を過剰発現させた細胞で亢進していた。4.細胞容積調節機構は細胞の増殖に関与することが知られている。ClC-3Bを過剰発現させた細胞の増殖は対照と比較して亢進していたが、ClC-3Aを過剰発現させた細胞では変わりなかった。5.細胞容積調節機構はアポトーシスに関与することが知られている。TCR刺激による活性化・細胞死誘導は、ClC-3AあるいはClC-3Bを過剰発現させた細胞において対照と比較して変わりなかった。6.細胞の遊走には細胞容積の調節が必要である。ClC-3Bを過剰発現させた細胞の遊走能は対照と比較して亢進していたが、ClC-3Aを過剰発現させた細胞では変わりなかった。7.Jurkat細胞に発現するチャネル・トランスポーターをアンチセンスオリゴやsiRNAを用いてノックダウンすることを試みたが成功しなかった。また、免疫沈降に用いることができる抗ClC-3B抗体の作製を試みたが成功しなかった。
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Research Products
(5 results)