2006 Fiscal Year Annual Research Report
心肥大/心不全におけるRyR2複合体機能異常の分子基盤の解明
Project/Area Number |
17590227
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
村山 尚 順天堂大学, 医学部, 講師 (10230012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
呉林 なごみ 順天堂大学, 医学部, 助教授 (50133335)
中郡 昭人 順天堂大学, 医学部, 助手 (50236824)
大羽 利治 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (50008330)
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Keywords | 心肥大 / 心不全 / リアノジン受容体 / 細胞内カルシウム |
Research Abstract |
2型リアノジン受容体(RyR2)は心筋細胞内Ca^<2+>ストアのCa^<2+>遊離チャネルであり,細胞内Ca^<2+>濃度調節に重要な役割を果たしている.RyR2は様々な分子と相互作用して複合体を形成し,その活性が調節されている.本研究では,心肥大/心不全におけるRyR2複合体の機能異常を種々の方法を用いて検討した.17年度の研究により、Dahl食塩感受性ラットを用いた心肥大/心不全モデルにおいて単離心室筋のCa^<2+>トランジエントがコントロールに比較して有意に減少していることが明らかとなった.18年度ではその機構をさらに詳細に検討した.細胞内Ca^<2+>ストアからのCa^<2+>遊離量は心肥大/心不全モデルにおいて有意に減少していた.これは細胞内Ca^<2+>ストアの貯蔵Ca^<2+>量の減少によるものであった.[^3H]リアノジン結合活性および単一チャネル記録法により,RyR2のCICR活性が心肥大/心不全モデルにおいて高いことが示唆された.これらのことから,心肥大/心不全モデルではRyR2の活性上昇によりストアがleakyになり,結果として貯蔵Ca^<2+>が減少するという可能性が考えられた.RyR2制御タンパク質として知られているFKBP12.6およびcalmodulinの結合量について測定した結果,心肥大/心不全モデルにおいて減少傾向はあるものの有意差は見られなかった.現在,他のタンパク質制御因子の寄与を調べるため,二次元電気泳動法によるタンパク質プロファイルの比較を行っている.
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