2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17590240
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高崎 誠一 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (80112093)
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Keywords | 受精 / 精子 / 糖鎖認識分子 |
Research Abstract |
受精の初期過程には、糖鎖を介した両配偶子間の特異的な相互作用が働いている。これまでに、精子頭部には卵透明帯糖鎖を認識する複数の糖鎖認識分子が存在すること等を細胞化学的方法等で明らかにしてきた。そこで、これらの糖鎖認識分子の同定を目指して、下記の研究を進めた。先ず、ブタ精子の細胞膜を界面活性剤で可溶化し遠心上清を得、N-アセチルラクトサミン構造を有するプローブをELISAプレートに固相化したウェルに結合するタンパク質を解析した。更にアシアロα1-acid glycoproteinを結合させたビーズによる親和性カラムクロマトグラフィーを行ない、カラムに親和性を示すタンパク質の解析を行った。その結果、2種のタンパク質が候補分子として検出された。このうちの40kDaの分子をトリプシンでin-gel消化し、ペプチドの部分アミノ酸配列を解析した結果、ADAM (a disintegrin and metalloprotease)ファミリータンパク質群に属するADAM5であることがホモロジー検索から明らかとなった。そこで、ブタ精巣の遺伝子ライブラリーからPCR法で遺伝子のクローニングを行い、塩基配列を決定し、この分子がブタのADAM5であることを確定した。このタンパク質のdisintegrin, Cys-rich domainを大腸菌および哺乳動物細胞に発現させた組換体を作製し、精製タンパク質の機能を解析した。その結果、アシアロフェツインに結合するがアシアロ、アガラクトフェツインには結合しないという結果を得た。従って、この分子はN-アセチルラクトサミン構造を認識するものと示唆された。
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Research Products
(1 results)