2006 Fiscal Year Annual Research Report
リン脂質合成酵素の転写を制御する新規転写因子の同定と細肪周期における役割の解明
Project/Area Number |
17590265
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
杉本 博之 獨協医科大学, 医学部, 教授 (00235897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 元康 獨協医科大学, 医学部, 助手 (20418891)
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Keywords | ホスファチジルコリン / CTP : Phosphocholine cytidylyltransferase α / Ets1 / Net / ホスファチジルエタノールアミン / CTP : Phosphoethanolamine Cidylyltransferase / 細胞周期 |
Research Abstract |
ホスファチジルコリン(PC)合成の律速酵素であるCTP : Phosphocholine Cytidylyltransferase α (CTα)のプロモーター解析を行い、CTαの転写活性はSp1およびEts1により促進され、Netにより抑制されることを見出した。これまではPC合成に注目し研究を進めてきたが、ホスファチジルエタノールアミン(PE)も細胞膜を構成する主要なリン脂質の一つである。新たな研究テーマとしてPE合成の律速酵素であるCTP : Phosphoethanolamine Cytidylyltransferase (ET)の転写制御機構にも注目し研究を始めた。はじめにETのプロモーター領域をNIH3T3細胞のゲノムからクローニングし、種々の長さの欠損プロモーターを作成し、レポータープラスミドに組み込み、ルシフェラーゼ活性を測定した。これらの研究から転写に重要な領域の同定を試みたところ、-70から-140領域の間にETの転写促進に重要な領域が存在し、-350前後には転写抑制に働くエレメントが存在することが示唆された。CTαの転写に関してはEts1は促進的に、Netは抑制的に働くことから、ETの転写に対してのこれら転写因子を高発現させた影響を検討した。COS-7細胞にEts1を高発現させるとETの転写は促進され、NIH3T3細胞にNetを高発現させるとETの転写は抑制された。今後ETのプロモーターに結合する転写因子をゲル・シフト法や転写因子への抗体を用いて同定し、ETの転写機構を分子のレベルで明らかにする。
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