2005 Fiscal Year Annual Research Report
造血器腫瘍の早期発見・早期診断・モニタリング技術の開発
Project/Area Number |
17590302
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
岡 剛史 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (50160651)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉野 正 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70183704)
大内田 守 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (80213635)
品川 克至 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00273988)
|
Keywords | 遺伝子 / 癌 / 病理学 / 細胞組織 / バイオテクノロジー |
Research Abstract |
我々は造血器腫瘍特異的に高頻度に生じる遺伝子のメチル化を発見した。これを基に、造血器腫瘍細胞を含む体液を直接用いることにより細胞からDNAを抽出する工程をはぶき、容易にかつ超微量の検体で造血器腫瘍細胞特異的メチル化DNAを検出することができる方法を確立した。本研究では、造血器腫瘍細胞のDNA迅速処理、他の複数の検出用遺伝子の検討をすることにより、造血器腫瘍細胞検出の検出精度、検出感度を向上させることが可能となった。 造血器腫瘍細胞のDNA迅速処理技術の開発とその条件検討DNAメチル化の検討をするためにMSP(Methylation Specific PCR)法またはその変法がよく使われている。そのためには検体の血液から単核球をLSM(lymphocyte separation medium)を用いて遠心分離・精製後、高分子DNAを抽出・精製し、更にそのDNAをbisulfite処理し、これを用いてPCRで増幅しMSP解析を行うのが通常である。この処理時間は通常約2から3日の時間が必要である。我々はこの処理時間を短くするためにDNA抽出・精製することなく微量検体でMSP解析できる方法を開発した。しかし、この方法を用いてもなお約1日半から2日の時間が必要である。この解析法の中で一番時間を必要としているのはbisulfite処理の工程である。我々はこの工程の処理時間を縮めるために工夫をし大幅な処理時間の短縮が可能となった。さらに造血器腫瘍細胞検出の検出精度を上げるためには腫瘍特異的な複数の遺伝子で腫瘍を探索することが重要である。そのことにより相乗的に腫瘍細胞検出の精度を向上させることが可能となる。そのために我々は造血器腫瘍で特異的にDNAメチル化がされる遺伝子群を探索し、8個の遺伝子群を特定に成功した。
|
Research Products
(2 results)