Research Abstract |
ヒトBリンパ腫細胞株14株(びまん性大細胞型Bリンパ腫細胞株4株;HBL-1,HBL-2,HBL-6,HBL-12,バーキットリンパ腫細胞株6株;HBL-4,HBL-5,HBL-7,HBL-8,HBL-9,HBL-10,Bリンパ芽球リンパ腫/白血病細胞株1株;HBL-3,濾胞性リンパ腫細胞株2株;FL-18,FL-218,形質細胞腫細胞株1株;HBL-11)のCD10/NEP24.11の発現についてフローサイトメトリー,ウエスタンブロット法およびRT-PCR法について検討した結果,ヒトBリンパ腫細胞株14株中9株(HBL-3,HBL-4,HBL-5,HBL-6,HBL-7,HBL-8,HBL-10,FL-18,FL-218)にCD10/NEP24.11の発現がみられた。RT-PCR法では多くの細胞株はCD10/NEP24.11のExon 1,Exon 2bおよびExon 3のmRNAを発現し,CD10の蛋白発現と相関していた。一方,HBL-4,HBL-5,HBL-6はExon 2a mRNAを発現していなかったが,CD10の蛋白は発現していた。さらにCD10/NEP24.11を発現している細胞株を用いてCD10/NEP24.11の基質であるEndothelin, Bombesin-like peptides,およびSubstance Pに対するreceptorの発現をRT-PCR法にて検討した結果,HBL-7,HBL-10,HBL-12,FL-18,FL-218においてEndothelin A receptorのmRNAの発現がみられ,そのうちFL-18ではウエスタンブロット法にてその蛋白発現も確認された。またSubstance P receptorのmRNAはHBL-7,HBL-10,HBL-12,FL-18でみられた。
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