2005 Fiscal Year Annual Research Report
メチルCpG結合蛋白MBD4とRFP蛋白を介した転写抑制メカニズムの解明
Project/Area Number |
17590333
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
近藤 恵美子 東北大学, 大学院・医学系研究科, 臨床検査技師 (20374928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福重 真一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (90192723)
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Keywords | メチルCpG結合蛋白MBD4 / MBD4の転写抑制活性へのRFP蛋白の関与 / RNA干渉法によるRFPノックダウン |
Research Abstract |
MBD4を除く4種類のメチルCpG結合(MBD)蛋白は転写抑制活性が認められるが、MBD4は主にDNA修復に関与されているとされていた。しかし,筆者らはMBD4には他のMBD蛋白同様、転写抑制活性があり、その活性はHDAC依存的、直接HDACと結合することを見出した。さらにMBD4が多くの癌細胞で不活性化されているp16、hMLH1遺伝子の高度メチル化プロモーター領域に特異的に結合していることを明らかにした。一方、MBD4をbaitとする酵母の2ハイブリッドスクリーニングにより、MBD4と相互作用する蛋白としてRet finger protein(RFP)を同定した。RFP自身は転写抑制機能を有することから、MBD4の転写抑制活性に重要な役割を果たしている可能性が示唆される。従ってMBD4の転写抑制活性に関するRFPの関与を解明するための今年度の研究成果を研究目的に基づいて述べる。 1.CHO-K1細胞株を用いてRNA干渉法により作製したRFPノックダウン細胞において、MBD4の転写抑制活性に増強効果があるかどうかp16、hMLH1メチル化プロモーターを用いたリポーターアッセイにて検討した。その結果、RFPノックダウンによってMBD4の転写抑制活性には変化が認められなかった。 2.RFPの転写抑制経路はHDAC依存性性かどうか 3.RFPの転写抑制増強に必要なドメインの決定
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Research Products
(1 results)