2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17590346
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
林 眞一 鳥取大学, 医学部, 教授 (50208617)
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Keywords | 血液幹細胞 / 破骨細胞 / B細胞 / 胚性幹(ES)細胞 / 骨髄 / 髄外造血 / ストロマ細胞 / 大理石骨病 |
Research Abstract |
本研究は血液細胞分化・維持と造血環境を検討するため、申請した実験計画に従い: 1 骨髄形成機構をES細胞を用いて試験管内で再現するための培養系において、骨芽細胞誘導に必要とされてきたアスコルビン酸が血液細胞系譜の分化に作用し、破骨細胞誘導にも重要であることを明らかにし、報告した(Tsuneto, et al. BBRC)。 2 骨髄形成機構解析のため、M-CSF・VEGFR1二重遺伝子欠損マウスを用いて破骨細胞欠損による骨吸収不全に加えてVEGFR1からの刺激が欠如することで、骨髄そのものの構築にも異常が生じることを観察し、報告した(Niida, et al. PNAS)。 3 B細胞造血の制御機構をB細胞段階ではなく、より分化したプラズマ細胞により制御されている可能性を検討するため、長寿命プラズマ細胞の抗原刺激による置き換わりとB前駆細胞の増減とのかかわりについての解析用に骨髄プラズマ細胞数算出システムを完成した。18年度はプラズマ細胞とpre-B細胞以前の分化段階のB細胞系譜とのかかわりについて検討する。 4 骨髄内・外でのB細胞選択機構の異同を解析するため、骨髄でのB細胞造血が欠損している大理石骨病マウスの代替性肝臓B細胞造血で造られるB細胞の異同を正・負の選択を指標に検討する準備を完成した。 上記のように、本研究は順調に進展しており、申請書に示した計画以上の結果が18年度に得られるものと期待している。
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Research Products
(7 results)