2007 Fiscal Year Annual Research Report
BCL11A機能からみたリンパ球分化制御機構の解明
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17590364
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Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
桑田 健 Japanese Foundation For Cancer Research, 癌研究所・発がん研究部, 研究員 (00327321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 卓郎 財団法人癌研究会, 癌研究所・発がん研究部, 部長 (00180373)
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Keywords | BCL11A / SUMOylation / de-SUMOylation / SUMO-1 / Senp2 / BCL6 / BCL6 / Nuclear body |
Research Abstract |
ユビキチンおよびSmall Uqibuitin-like Modifier(SUMO)はいずれも標的分子のリシン残基に付加される。SUMO化はユビキチン化を介した蛋白分解に拮抗作用をしめすが、SUMO化はそれ以外にも、細胞内局や転写活性制御など多岐の蛋白機能性御在に関わっていると考えられている。 BCL11A/Evi9/Ctip1遺伝子はZincフィンガー蛋白をコードし、その産物は核内でドット状の小体(NB)内に局在する。BCL11AノックアウトマウスはBリンパ球を欠損し、その機能はリンパ球の発生・分化に必須であると考えられている。これまでに、我々はBCL11AがSUMO E2/E3リガーゼとそれぞれ共局在/会合すること、またBCL11A自身もSUMO化修飾を受けることを示してきた。今回、我々はp53がBCL11Aの形成するNB内に集積することを見い出した。BCL11Aを発現させた細胞抽出物を用いた免疫沈降実験からBCL11Aがin vivoにおいてp53と会合していることが示された。p53標的DNA配列を用いたレポーターアッセイではBCL11Aはp53転写活性化に対し抑制的に働いた。p53は核内、とりわけPML body内でSUMO化をはじめとする翻訳後修飾による安定化と転写活性制御を受けるが、SUMO1を発現させた細胞ではBCL11AとPMLの形成するNBのオーバーラップが観察された。BCL11AはSUMO化修飾機構を介してp53の機能制御を行っている可能性が考えられる。
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Research Products
(1 results)