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2006 Fiscal Year Annual Research Report

III型たん白質分泌機構を介したサルモネラのマクロファージ内増殖性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17590398
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

岡田 信彦  北里大学, 薬学部, 助教授 (80194364)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 羽田 健  北里大学, 薬学部, 助手 (00348591)
Keywordsサルモネラ / マクロファージ / III型分泌機構 / エフェクター / アガロース二次元電気泳動法
Research Abstract

本研究は、Salmonella pathogenicity island 2(SPI-2)に依存したサルモネラ小胞の成熟に必要なエフェクターについてプロテオミクステクノロジーを駆使して網羅的に同定することを試みた。
(1)サルモネラ野生株を用いて、SPI-2発現誘導条件下で培養した上清中のたん白質を濃縮・精製し、アガロース二次元電気泳動法で分離し、検出された18スポットのたん白質を同定したところ、17個は鞭毛のFliC、残りは外膜たん白質であるPagCであった。SPI-2を介してFliCが分泌されることはすでに報告があるが、分子量の異なるFliCが検出されることについては、今後の検討事項となった。
(2)野生株およびSPI-2発現調節因子であるSsrBの欠失変異株をSPI-2発現誘導条件下で培養した全菌体たん白質を用いてSsrBに誘導されるたん白質の検出を試みた。各菌体試料のたん白質をアガロース二次元電気泳動法で分離した。溶解性の異なる4つのフラクションにおいて、野生株よりもSsrB欠失変異株で発現量が低下した107個のスポットについて、たん白質の同定を行った。これらのたん白質については、現在、エフェクターとしての可能性について解析している。
(3)既知エフェクター、SifA、SifBおよびSseJについて、EGFPとの融合たん白質を発現するプラスミドを構築し、HeLa細胞にトランスフェクション後、共焦点レーザー顕微鏡で観察することにより、細胞内局在を調べた結果、SifA-EGFPは、細胞質内で細線維状の管状構造を構築するのに対して、SseJ-EGFPは細胞膜近傍に分布し、膜運動を誘起していた。一方、SifB-EGFPには局在性はみられず細胞質全体に広がって分布していた。今後、SseJの酵素活性と膜運動の関係について分子レベルで解析する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Identification of amino acid residues of Salmonella SlyA that are critical for transcriptional regulation.2007

    • Author(s)
      Okada, N., Yj Oi, M.Takeda-Shitaka, K.Kanou, H.Umeyama, T.Haneda, T.Miki, S.Hosoya, H.Danbara.
    • Journal Title

      Microbiology 153

      Pages: 548-560

  • [Journal Article] The sigma factor, RpoN (σ54) is involved in osmotolerance in Listeria monocytogenes.2006

    • Author(s)
      Okada, Y., N.Okada, S.Makino, H.Asakura, S.Yamamoto, S.Igimi
    • Journal Title

      FEMS Microbiol. Lett. 262

      Pages: 54-60

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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