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2006 Fiscal Year Annual Research Report

デスレセプターによるネクローシス細胞死の新規シグナル伝達分子の同定と機能解析

Research Project

Project/Area Number 17590434
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

大石 一人  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60273702)

Keywordsネクローシス / TNF-α / IL-1 / Rhomboidセリンプロテアーゼ / ストレス活性化キナーゼ / IκB-α / 活性酸素
Research Abstract

TNF-α刺激によりネクローシス様細胞死を起こすL929細胞と、マウス胎児及び3T3細胞レトロウイルスcDNAライブラリーを用いて細胞死を抑制する分子のスクリーニングを行った。ライブラリー感染L929細胞をTNF-αで刺激し、生き残った細胞に対してレトロウイルスgag-pol及びenvを発現するアデノウイルスを感染させ、ゲノムにインテグレーションされているレトロウイルスゲノムをウイルス粒子として培養上清に回収した。この過程を繰り返し、6サイクル日の残存細胞のゲノムから濃縮された遺伝子をPCRにより増幅した。
両方のライブラリーでcFLIPが濃縮されてきた。また、両ライブラリーからRhomboidセリンプロテアーゼフアミリーに属する2つの遺伝子の5'末端を欠失した変異型が取れた。これらの変異型をヒトFasを高発現するL929hFas細胞を導入すると、抗Fas刺激による細胞死は全く抑制しないが、TNF-α刺激による細胞死を有意に抑制した。変異型Rhomboid発現細胞では、TNF-α刺激による活性酸素の産生や、JNKおよびp38キナーゼの活性化、IκB-αの分解は抑制されていたがERKおよびAKTキナーゼの活性化には影響がなかった。また、IL-1による上記キナーゼの活性化や、IκB-αの分解には全く影響がないことから、変異型Rhomboidによるシグナル伝達の抑制はTNFレセプターに特異的であると考えられた。さらに、TNF-a刺激によるラフトでのTNFR1-TRADD-RIP-TRAF2-IKKα/βの複合体の形成も著明に抑制されていた。また、細胞死の抑制活性のない全長Rhomboidはラフトにも分布していたが、変異型Rhomboidはラフトには全く分布できなかったことから、RhomboidはTNFRlの活性化に伴う細胞表面における輸送に関与している可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] TbGPI16 is an essential component of GPI transamidase in Trypanosoma brucei2006

    • Author(s)
      Hong, Y. et al.
    • Journal Title

      FEBS Letters 580

      Pages: 603-606

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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