2005 Fiscal Year Annual Research Report
医師の地域及び診療科の偏在に係る医学生・研修医等の意識分析に関する研究
Project/Area Number |
17590446
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
船田 孝夫 山形大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70375335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 博 山形大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10109689)
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Keywords | 政策研究 / 地域医療 / 医師の偏在 / 医学生・研修医 / ニーズの分析 |
Research Abstract |
1 調査対象及び回収状況 東北地域及び九州・四国地域の各6大学の医学生(1・4・6年次)及び臨床研修医(1・2年目)を対象に将来の意向等に関するアンケート調査を行い、医学生2,477名(回収率70.2%)、研修医402名(同51.0%)から回答を得た。 2 主な調査結果(暫定:医学生) (1)地元出身者割合:東北地域(以下「東北」)が20.5%、九州・四国地域(以下「九州・四国」)は同36.9%。 (2)将来希望する就業圏域:東北では、「県外(出身都道府県)」が28.6%と最も多く、「まだ分からない」22.4%、「特にこだわらない」19.7%の順。九州・四国では、「在籍大学県内」が25.9%と最も多く、次いで「県外(出身都道府県)」24.3%、「特にこだわらない」21.8%。 (3)将来希望する勤務形態:東北では、「勤務医(大学病院以外)」が43.3%と最も多く、次いで「まだ決めていない」23.7%、「開業医」16.3%、「勤務医(大学病院)'」11.3%。九州・四国も同順位で、その割合は36.7%、25.7%、18.8%、13.5%。 (4)地方の医療機関で就業するための条件:東北では、「多くの症例が経験でき、設備の整った中核的な病院に勤務」が最も多く32.7%、次いで「給与面の厚遇」23.5%、「学会出席、休暇等で不在となる場合代診医を確保」22.8%の順。九州・四国も同順位で、その割合は、34.1%、23.6%、22.5%。 (5)将来従事したくない診療科:東北では、「外科」が19.3%、「産婦人科」14.2%、「小児科」11.3%の順。九州・四国は、「外科」が21.9%、「小児科」11.8%、「産婦人科」10.9%の順。 3 次年度の研究計画 各都道府県に対して医師確保策等、地域中核医療機関に対して医師不足の現状と具体的取り組み等に係るアンケート調査・分析等を実施する。
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