2007 Fiscal Year Annual Research Report
糖鎖結合を利用したリガンドおよびホルモンのビオチン化と非放射性受容体定量法の確立
Project/Area Number |
17590489
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
竹下 香 (新庄 香) Hamamatsu University School of Medicine, 医学部附属病院, 医員 (30397393)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 明裕 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00242769)
大西 一功 浜松医科大学, 医学部附属病院, 教授 (80252170)
前川 真人 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20190291)
|
Keywords | サイトカイン / 受容体 / ホルモン / 甲状腺刺激ホルモン / フローサトメトリー / 糖鎖 / mpl |
Research Abstract |
ビオチン標識したthrombopoietinおよびストレプトアビジン標識蛍光色素を用いて,フローサイトメトリー法によるthrombopoietin受容体(mp1)の定量法を確立し,急性白血病症例より得られた白血病細胞の表面mpl数を測定した。その特性からFAB-M7に多いと思われたmplはMOからM7まで広範に発現していることが判明した。またALLにおいてもその発現を認める症例が存在することが判明した。^3H-tymidine incorporationを施行したところ,これらの細胞の一部では増殖能を有していた。しかし,検体ごとのvariationはかなりあり,そのVariationの原因を特定することはできなかった。表面抗原との相関関係も認められなかった。 Mp1などのサイトカイン受容体のフローサイトメトリーによる定量的測定解析法をホルモン受容体に応用発展させることを目的とし,mp1と同様糖鎖を有するホルモンである甲状腺刺激ホルモン(TSH)を使用したTSH受容体の検出法について検討した。TSH受容体発現細胞としては,ラット正常甲状腺由来細胞株FRTL-5細胞およびヒト正常甲状腺由来細胞株Nthy-ori 3-1細胞を使用した。Recombinant human TSH用い,前述のサイトカンと同様ビオチン化を試みたが,十分なビォチン化が得られず,更にビオチン化効率を改善する必要があると考えられた。また,蛍光色素によるTSHの直接標識を試みたが,蛍光標識TSHのTSH受容体への特異的結合による蛍光強度の増強は不十分であった。これより,TSHのフローサイトメーターでの定量的測定解析には,更にビオチシ化あるいは蛍光色素の標識効率の増強をはかり,検出感度を増高することが不可欠であると考えられた。
|