2005 Fiscal Year Annual Research Report
職域集団のメタボリックシンドローム発症に関わる遺伝・環境要因に関する研究
Project/Area Number |
17590524
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
竹下 達也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20150310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牟礼 佳苗 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90268491)
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Keywords | 肥満 / 内臓脂肪 / 遺伝子 / 生活習慣 / 飲酒 / 予防 |
Research Abstract |
ある大企業の20-60歳の男性労働者約2,100名を対象として、生活習慣、遺伝要因、内臓脂肪蓄積と、メタボリックシンドローム発症との関連性について横断的および縦断的解析を行い、メタボリックシンドローム発症に関わる遺伝・環境要因を明らかにすることを目的としている。まず、研究代表者の所属研究機関の遺伝子研究に関する倫理審査委員会に申請を行い、審議を経て承認を得た。次に、その大企業の健康管理センターのスタッフと相談を重ねて、安全衛生委員会における承認を得た。対象者の定期健診(各対象者の誕生月に実施)受診に合わせて本研究への協力を得ることになった。書面による承諾を得た対象者に、生活習慣および精神的健康度に関する質問票に回答していただいた上で、遺伝子解析および血清中生理活性物質測定のための血液試料の提供を受けて、現在試料の収集を行っている最中である。一方、アルコール感受性(ALDH2,ADH1B)および肥満に関連する遺伝子多型(ADRB3)の分析方法の検討を行い、多サンプルの効率的な分析方法について、成果が得られた。来年度にかけて、さらにサンプルの収集を継続し、遺伝子多型の解析を行う。また、血清生理活性物質についても、重要性によって順位をつけてELISA法等により測定を進める予定である。既に得られている身体的健康度の指標および内臓脂肪量などのデータと今回の遺伝子多型あるいは生理活性物質濃度との関連性についての解析を進めていく予定である。
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