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2006 Fiscal Year Annual Research Report

糖尿病予防のためのテーラーメイド型個別健康教育プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 17590532
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

栗山 進一  東北大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (90361071)

Keywords糖尿病 / 予防 / 個別健康教育 / 遺伝子多型 / テーラーメイド
Research Abstract

糖尿病予防教室に参加した肥満または耐糖能異常のある中年期成人39名を対象に、β-3アドレナリン受容体遺伝子多型を解析し、同教室における個別健康教育の効果を個人間変動の視点から評価した。Trp64Trp型が25名、Trp64Arg型が11名、Arg64Arg型が1名であった。この結果から、Trp64Trp型25名を変異なし、Trp64Arg型またはArg64Arg型を変異ありとした。以下の変数について目標が達成された場合を「1」、達成されない場合を「0」として、多重ロジスティック回帰分析により遺伝子変異の個別健康教育に与える影響を明らかにした。
1.負荷後2時間血糖値【greater than or equal】15mg/dl低下
2.空腹時血糖値【greater than or equal】10mg/dl低下
3.体重7%以上減少または体重4kg以上減少
解析に際しては、遺伝子多型、性、年齢、身長、介入前体重、介入前負荷後2時間血糖値、介入前空腹時血糖値を説明変数とした。その結果、β-3アドレナリン受容体遺伝子多型は、上記いずれの指標に関しても、そのオッズ比に有意な寄与をしていなかった。
1.変異ありの場合、そのオッズ比および95%信頼区間は0.34(0.04-3.37)
2.変異ありの場合、そのオッズ比および95%信頼区間は4.68(0.27-81.13)
3.変異ありの場合、そのオッズ比および95%信頼区間は4.37(0.39-48.57)
以上から、β-3アドレナリン受容体遺伝子多型で変異ありの場合、介入によって負荷後2時間血糖値の改善、空腹時血糖値の改善、体重減少のいずれに関しても、変異なしの場合と有意な差はみられないことが明らかになった。ただし、負荷後2時間血糖値に関するオッズ比は、有意ではないものの、0.34と低下していたため、遺伝子変異がある場合、負荷後2時間血糖値の改善がみられにくい可能性があることも明らかになった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 適正減量を目指した糖尿病予防の個別健康教育における強力介入群と通常介入群の比較2006

    • Author(s)
      栗山進一
    • Journal Title

      日本公衆衛生雑誌 53(2)

      Pages: 122-132

  • [Journal Article] 生活習慣病対策のエビデンス -保健指導によって集団はどう変わるか (疫学的視点からのアプローチ)2006

    • Author(s)
      栗山進一
    • Journal Title

      保健師ジャーナル 62

      Pages: 808-813

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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