2005 Fiscal Year Annual Research Report
中高齢者の筋力トレーニングの血管内皮機能への効果に関する介入研究
Project/Area Number |
17590538
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
榊原 久孝 名古屋大学, 医学部, 教授 (80153873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 千恵 名古屋大学, 医学部, 助手 (70314002)
平井 真理 名古屋大学, 医学部, 教授 (90242875)
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Keywords | 血管内皮 / 動脈硬化 / 筋力トレーニング / 中高齢者 |
Research Abstract |
生活習慣病である糖尿病、高脂血症、高血圧などは、動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や虚血性心疾患など動脈硬化性疾患の発症に繋がり、高齢者の健康寿命の延伸のために、その予防は重要な課題になっている。研究代表者らは、この間動脈硬化に注目して、動脈硬化の炎症反応を反映する血漿フィブリノゲンや高感度CRPなどを測定して、生活習慣との関連を検討してきた。今回は、更に血管内皮障害に注目して血管内皮障害の指標になるとされるvon Willebrand因子も測定して、血管病変の変化の把握にどの程度役立つかを検討することを目的とした。今回は、中高齢者を対象とした低負荷筋力トレーニングの効果として、血管内皮への影響を検討した。 調査対象者は、平成17年度四日市市のヘルスアップモデル事業の参加者で、3ヶ月間の低負荷筋力トレーニングの介入群89名と、対照群として保健指導のみの群84名である。両群は、国民健康保険加入者でヘルスアップモデル事業への参加希望者であり、参加希望を受け付けた後にランダムサンプリングにて、介入群と対照群に振り分けたものである。介入群には毎週1回低負荷筋力トレーニング教室を実施したのに対して、対照群には事前の血液検査結果などを基に生活指導の保健指導をおこなった。両群に対して、3ヶ月間の介入前後に血液検査を実施し、von Willebrand因子、血漿フィブリノゲン、高感度CRPなどを測定した。 測定結果についてデータベースが整理できたので、来年度にかけて介入により血管内皮・動脈硬化炎症反応にどのような効果が見られるのかについて解析する予定である。
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